2010年11月26日金曜日

雲を掴め!(#2)Google App Engine

前回から始まったクラウド連載(?)、疑問符で終わるのはよくないと思い、タイトルを若干変更。

第二回目の今回はGoogle App Engineについて。Googleが提供するPaaS型のサービスです。

大まかな条件(仕様?)
  • OS管理権限はなく、アプリケーションサーバやデータストアを利用する権限のみが与えられる。
  • 開発言語はJava、Pythonに限定される。
  • 一定規模までは無料。一定規模を超えると従量課金。(CPUの利用時間が1時間につき約10円、データ格納量が1Gバイト/1ヶ月につき約15円、など。)
技術的な制限
  • RDBは使えない(Googleが提供するBigTableというストレージシステムを使う)。
  • ファイルシステムへの書き込み、ソケットの生成、スレッド生成は不可。
特徴
  • 環境構築やメンテナンスの手間を一切かけることなくアプリケーションの開発のみに注力できる。
  • スタートアップのアプリケーションや、将来の負荷を予測できないアプリケーションなどの運用に適している。
  • 上記のような制限があるため、ベンダーロックインされる。

と、概要はこんな感じ。

単純なサンプルを動かすだけなら、Googleアカウントさえあれば、即時利用できます。実際にJava+Eclipseで試してみたが、クラウド環境へのデプロイ、実行まで簡単に確認できた。(むしろ、Eclipseの開発環境の準備のほうが手間がかかった。)

これを使ってどういうサービスを提供できるか、どういうサービスに適しているかはまだまだ調査と検討が必要だが、とりあえず無料で色々試せるので、クラウド入門としてはうってつけな感じ。

引き続き調査しつつも、Force.comやWindows AzureあたりのPaaSとの比較もしてみたい。

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